自分のルーターはIPv6対応?確認方法と選び方

回線速度が速くなるといわれるIPv6。
これに対応するルーターは、プロバイダが提供しているIPv6サービスに対応しているかが重要なポイントです。

そこで、「今のルーターがそのまま使えるか」を調べるには、

  • ルーター本体から確認する
  • パッケージから確認する
  • 取扱説明書から確認する
  • 接続しているデバイスから確認する

などの方法で、ルーターの型番を調べる必要があります。

まずルーターの型番を調べる

ルーターは、ほとんどのインターネット回線で利用されている機械です。
その型番さえ分かれば、ルーターが使えるかどうか分かります。

既に型番が分かるなら飛ばして対応ルーター・一覧表をみていきましょう。

ルーター本体などからの確認する

ルーター本体やパッケージなら表面または側面に型番(認証機器名)が記載されています。
また、説明書などがあれば、そちらでも確認できます。

 

デバイスから確認する

パソコンやスマホ、タブレットなどルーターとWi-Fi接続して利用しているデバイスから確認することもできます。

 

パソコンの場合

画面上にあるWi-Fiマークをクリックすれば、繋がっているネットワーク名(型番)が分かります。
Windowsなら右下、macなら右上にあるので確認してみましょう。

他にも、以下の方法で型番が分かります。

Windows10
Windowsメニュー(画面左下の旗のマーク)→設定(歯車マーク)→ネットワークとインターネット→ネットワークの状態

mac
アップルメニュー(画面左上のリンゴのマーク)→システム環境設定…ネットワーク→ネットワーク名

をクリックします。

スマホ・タブレットの場合

Wi-Fiに接続されている場合、型番(ネットワーク名)が確認できます。

iPhone/iPad
ホーム→設定→Wi-Fi

Androidスマホ/タブレット
ホーム→設定→ネットワークとインターネット→Wi-FiをONにする→Wi-Fiをタップ

対応ルーター一覧

IPv6対応ルーターは、IPv6(IPoE接続方式)の対応ルーターとIPv6(PPPoE)対応ルーターと大きく二つに分けられます。
そして、幾らIPv6対応ルーターであっても、プロバイダが対応していないとIPv6のネットワークには接続できません。

IPv6(IPoE接続方式)の対応ルーター

IPv6(IPoE接続方式)の対応ルーターであれば、回線速度が期待できます。
さらに「IPv4 over IPv6」に対応するルーターであれば、IPv6対応サイトに限らずIPv4でも回線速度が期待できます。
これから紹介するルーターは「IPv6 IPoE」および「IPv4 over IPv6」のどちらにも対応したものです。
IPv4 over IPv6は、プロバイダによってサービス名に違い、対応ルーターも変わるので注意しましょう。

DS-Lite/MAP-E対応ルーター

IPv4 over IPv6の技術を使ったサービスである「MAP-E(v6プラス)」や「DS-Lite(transix)」対応ルーター。

メーカー 機種
NTT東日本
NTT西日本
RT-S300シリーズ
PR-S300シリーズ
RV-S340シリーズ
RT-400シリーズ
PR-400シリーズ
RV-440シリーズ
RT-500シリーズ
PR-500シリーズ
RS-500シリーズ(NTT東日本のみ)
バッファロー WTR-M2133HP
WRM-D2133HP
WXR-2533DHP2(Ver.1.44以降)
WXR-2533DHP(Ver.1.34以降)
WXR-1900DHP3(Ver.2.54以降)
WXR-1901DHP3(Ver.2.54以降)
WXR-1900DHP2(Ver.2.52以降)
WXR-1900DHP(Ver.2.42以降)
WXR-1750DHP2(Ver.2.51以降)
WXR-1751DHP2(Ver.2.51以降)
WXR-1750DHP(Ver.2.51以降)
アイ・オー・データ機器 WN-AX1167GR (Ver.3.20以降)
WN-AX1167GR/V6 (Ver.3.20以降)
WN-AX1167GR2
WN-AX2033GR、WN-AX2033GR2
NTTドコモ コモ光ルーター 01 (ファームウェアバージョン1.2.1以降)
NECプラットフォームズ Aterm WG2600HP3
Aterm WG2600HS
Aterm WG1900HP2
Aterm WG1800HP4
Aterm WG1200HP3
Aterm WG1200HS3
エレコム WRC-2533GST2
WRC-1900GST2
WRC-1750GST2
WRC-1750GSV
WRC-1167GST2
センチュリー・システムズ FuruterNet NXR-G200 シリーズ
ヤマハ NVR500
RTX830
RTX1210

(2019年2月現在 メーカー確認機種)

 

IPv6高速ハイブリッド対応ルーター

Yahoo!BBやSoftBank光で提供されているIPv4 over IPv6対応ルーター。
オプションである光BBユニットに加入することでルーターがレンタルされます。

メーカー 機種
光BBユニット E-WMTA2.2/2.3
E-WMTA2.1

※光BBユニット本体の側面に、「E-WMTA2.2」または「E-WMTA2.3」のラベルが記載されていなければ「E-WMTA2.1」

IPv6オプション対応ルーター

自らがVNEとなりサービスを提供しているBIGLOBEに対応しているルーターです。

BIGLOBEからレンタルした

  • ビッグローブ光電話、ひかり電話、ドコモ光電話
  • ビッグローブ光の場合でビッグローブからレンタルしている「1ギガ対応無線LANルータ」

この他に、MAP-E機能を搭載している市販の機器においてもIPv6オプションを利用可能。
ただし、動作保証はしていません。

v6アルファ対応ルーター

自らがVNEとなりサービスを提供しているOCN。
OCN提供のIPoE対応ルーター(無線LAN付)が必要となります。
サポート外ですが市販ルーターでも、「OCNバーチャルコネクト」にも対応していれば使えます。しかし、v6アルファは提供ルーター込みのサービスなので、購入するのはあまり意味がありません。

 

ぷららv6エクスプレス対応ルーター

自らがVNEとなりサービスを提供しているNTTぷらら。
NTTドコモ提供の「ドコモnet」、NTTぷらら提供の「ぷららv6エクスプレス」の一部のユーザーが利用している「OCNバーチャルコネクト」にも対応したルーター。
WN-PL1167EX01NTTは、ぷららの通販サイト「ひかりTVショッピング」限定で購入可能。

 

メーカー 機種
アイ・オー・データ機器

WN-SX300FR

WN-PL1167EX01

 

 

IPv6(PPPoE)対応ルーター一覧

フレッツ光を利用しているユーザーなら、こちらに対応しているルーターも。
NTTであれば、IPv6(IPoE)対応ルーターがそれに当てはまります。

市販のルーターでも、「IPv6トンネル対応アダプタ機能」があるルーターであれば利用できます。
中にはIPv6 PPPoE対応と表示された機器でも、接続できない場合もあるので注意しましょう。

NTTレンタルのホームゲートウェイもIPv6 PPPoE設定の画面が存在しますが、任意のアカウントとパスワードが入力出来ない仕組みのため、利用できないルーターもあります。

この他のルーターでも、IPv6ブリッジ(パススルー)機能があり、IPv6トンネル対応アダプタを持っていれば、IPv6 PPPoE接続ができます。
しかし、IPv6 PPPoE接続については、回線速度が速くなる訳ではないのでメリットがあまり見られません。

メーカー 機種
NTT東日本
NTT西日本
RT-S300シリーズ
PR-S300シリーズ
RV-S340シリーズ
RT-400シリーズ
PR-400シリーズ
RV-440シリーズ
RT-500シリーズ
PR-500シリーズ
RS-500シリーズ(NTT東日本のみ)
NEC
アクセステクニカ
Aterm WG1800HP2
ヤマハ NVR500
NVR510
NVR700W
RTX810
RTX830
RTX1200
RTX1210
RTX3500
RTX5000

 

プロバイダのIPv6対応確認も忘れずに

IPv6を利用するには、ルーターばかりではなく、プロバイダも対応していなければなりません。
NTT回線網を利用したプロバイダはご当地プロバイダを含めて沢山あります。
IPv6対応と言っても、IPoE接続方式を提供しているところとPPPoE接続方式を提供しているところがあります。

IPv6(IPoE)対応プロバイダ

IPv6(IPoE接続方式)の対応プロバイダであれば回線速度が期待できます。
さらに、IPv6ネットワーク上でもIPv4インターネット接続を実現できるIPv4 over IPv6の技術を提供していれば、IPv6対応サイトに限らず回線速度が期待できます。

NTT東日本
https://flets.com/next/ipv6_ipoe/isp.html

NTT西日本
https://flets-w.com/service/isp/

詳しくは
https://ipv6-provider.com/provider/connect.html

IPv6(PPPoE)対応プロバイダ

NTT東日本
https://flets.com/next/ipv6_pppoe/isp.html

NTT西日本
https://flets-w.com/service/isp/

対応していなかったら・・・

「ルーターは対応しているけどプロバイダが提供していなかった・・・」
こんな時は、プロバイダを変更すればいいだけ。でも、自社の提供するルーターに交換しなくてはいけないプロバイダも。

また、

「プロバイダは提供していたんだけど、ルーターが古いやつで・・・」
という場合、自分で対応の市販のルーターを購入するか、プロバイダでレンタルしてくれる場合も。
対応はプロバイダによって違います。

ひかり電話を利用しているユーザーなら、新しいルーターに交換してくれる場合もあるのでNTTに問い合わせて見てください。

まとめ

次世代ネットワークであるIPv6は、回線速度が速くなるというフレコミで注目されました。
ただし、あくまでもプロバイダ側でこのサービスを提供していて、ルーターも対応している必要があります。
また、同じIPv6であっても接続方式が違うと回線速度が期待できない場合があります。

「自分の利用しているルーターはどうなのか調べたい」
この時には、まず、プロバイダが提供するサービスとルーターの型番を調べましょう。
IPv6(IPoE)であり、IPv4 over IPv6ならベスト。

なぜ、そうなのかまで興味のある方はこちらの記事をどうぞ。

IPv6で回線の速度が速くなるのか
現在の主流であるIPv4(インターネット プロトコル バージョン フォー)は、不足状態であり、将来的には次世代ネットワークといわれるIPv6へ移行する流れにあります。 では、IPv6にすれば、速度が速くなることも期待できるのでしょうか...